専門医が答える
デリケートケアQ&A

  • Q. 外陰部がたるみやすい人とたるみにくい人の差はありますか?

    外陰部がたるむ原因は、年齢を重ねていき、デリケートゾーンのお肌のハリや弾力が衰え、たるんでいきます。急激に体重が落ちると、痩せていくスピードに皮膚が対応出来ず、皮膚が余ってしまう場合です。大陰唇の面積が大きい方や乾燥している方はたるみの進行が速い方が多いので早めにケアのスタートをおススメします。

  • Q. 外陰部がたるんできたときの対処方はありますか?

    加齢が原因でたるんできた場合は、若々しい肌を保つために、毎日保湿をしっかりし骨盤底筋群を鍛え子宮周りを締め付けず冷やさないすることを心がけましょう。又、専用のクリニックやサロンでダイレクトにエイジングケアをする事も1つの方法です。

  • Q. 外陰部におきるトラブルはどのようなものありますか?

    外陰部とは、外性器とも呼ばれる、陰核(クリトリス)、大陰唇、小陰唇、膣口などを含む部分を指します。ナプキンや下着によるかぶれから膣炎、ヘルペス、バルトリン腺のう胞・バルトリン腺炎、外陰掻痒症、尖圭コンジローマ、外陰がん、誰でも経験するような「かゆみ」のような症状から「がん」のような病気まで程度もさまざまです。正しい陰部のケアを行いトラブルを未然に防ぎましょう。

  • Q. 悪い状態の膣とはどんな状態ですか?

    老化により膣から潤いが失われると膣壁が薄くなるため膣の中のザラザラやデコボコはなくなってきます。膣壁はつるつるになり膣そのものもだんだん委縮してきてやがてカサカサになります。同時に膣口や会陰も硬くなり、大陰唇や小陰唇はしぼんできます。うるおいがなくなるため膣の中にいる桿菌が減少、膣内の自浄作用が弱まり雑菌にも感染しやすくなります。

  • Q. デリケートゾーンが老化現象を起こすとどうなりますか?

    デリケートゾーンは日常生活の中で刺激や負担を与えてしまっていることが多く、年齢を重ねると顔と同じように老化していきます。そして体の中で最も老化が進みやすいパーツでもあります。子宮は90%がエラスチンで出来ておりエラスチンは26歳から減少していき40歳では消失すると言われています。子宮の内膜も薄くなり分泌量も減り乾燥しやすくなり様々なトラブル(妊娠・生理不順・子宮脱・お肌のトラブル・機能低下)が出やすくなりますので30代からお手入れが必須です。40歳を過ぎると加速していき老化がもたらす健康上のさまざまなトラブルの原因ともなっていくのです。早い段階からケアが必要になってきます。気になりはじめる前の20代後半くらいから対策を始めておきたいところです。

  • Q. 象さんの肌のような肌質を改善するにはどうしたらよいですか?

    掻き続けた場所が固く厚い皮膚に変化し、苔癬化してしまいます。これを治すために毎日保湿をしっかりし、オイルケアやパックをしてお肌を柔軟にすることで血流が良くなりバリア機能がしっかり保たれます。毎日正しいケアすることが出来れば徐々に改善をしていきます。

  • Q. どのタイミングで保湿すればよいでしょうか?

    膣周りをキレイに洗ったら今度はお顔に化粧水や乳液乳液を塗るように1日1〜2回デリケート専用の美容液やクリームを使用し外陰部周りをきちんと保湿をすることが必要になります。膣周りは最も冷えやすく乾燥しやすい場所なのでお風呂から上がった後、体をタオルで軽くおさえ、水分が少し残った状態で直ぐに保湿しましょう。ケアすることが毎日の習慣になれば、膣の状態や粘膜の乾燥状態を知る事ができ粘膜やおりものの質の変化を感じ取れる様になります。

  • Q. 骨盤底筋群とはなんですか?

    骨盤底筋群とは骨盤の下にあり女性の子宮はもちろん、膀胱や直腸などのお腹の臓器を下から支えてくれているとても重要な筋肉です。骨盤底筋群を鍛えておくことが、妊娠・出産を安全に乗り切るための膣力を上げるだけでなく、骨盤底筋群が衰えた事によって起きる頻尿及び両漏れや子宮脱といった病気を予防するための大切なポイントになります。

  • Q. 効果的な膣のトレーニング方法とは?

    膣まわりを洗い、マッサージをして保湿をしたら次にとりいれたいのが膣周りの骨盤底筋群トレーニングです。しっかり足を踏ん張るようにして立ちます。膣に意識を集中しさせ、息をふーと吐きながら膣を引き上げる様にしめそのまま3秒程キープします。その際にお尻にペンやタオルを挟んで落とさないイメージをしてください。息を吸いながら元に戻します。どんな場所でも行えるので1日30回〜50回を目標に行って下さい。またかかとを上げたり下げたりを繰り返す運動も効果的です。

  • Q. 出産すると膣の締まりが悪くなりますか?

    出産を経験すると、膣がゆるむことがあります。妊娠中は、10か月かけて胎児や子宮が大きくなっていきます。その重量を支えているのが骨盤底筋であり、日ごとに負担が蓄積されていく状態に。そして、分娩の際に膣壁と骨盤底筋、膣の周囲の筋肉が大きく引き伸ばされ、ゆるみが生じるのです。ある程度は膣壁と筋肉は収縮して元の状態に戻りますが、収縮できなかった筋肉部分は伸びたままになり、膣の締まりが悪くなります。

  • Q. 良い状態の膣とはどんな状態ですか?

    健康な膣は、冷えてなく、うるおいがしっかりとあり、やわらかで肉厚です。会陰もやわらかく伸縮性に富んだ状態でしまりが良いと言われるのは膣口や会陰が伸縮性に富んでいるという意味です。膣の中に指を入れると若さを保っている健康な膣は湿っているだけではなく、やわらかなデコボコやザラザラのある事がわかります。

  • Q. デリケートゾーンのケアはどの女性にも必要でしょうか?

    女性としていつもでも輝くための最大のコツは膣周りのケアをする事です。膣周りを清潔に保ちきちんと潤いがある状態に保つことが何より大切な事です。しっかり粘液を出せる状態の膣にしておくことは免疫力を高めることにつながります。免疫力が上がれば健康でいることが出来ますし、粘膜は脳とつながっており精神面まで影響を及ぼしますのでいつまでも大らかで若々しさを維持することができます。

  • Q. 肥満により膣の締まりが悪くなると聞きましたが、本当でしょうか?

    骨盤底筋は下半身にあるため、重力の影響を受けやすい筋肉です。肥満によってお腹の周囲に脂肪がたっぷり付いていると、その重みでより骨盤底筋に強い負担がかかり、衰えやすくなります。その結果、膣を締める筋力が低下して、締まりが悪くなってしまうのです。

  • Q. 加齢で膣の締まりが悪化するのでしょうか?

    個人差はありますが、加齢によって筋肉は減少し衰えていきます。筋肉だけでなく、皮膚の弾力をになうコラーゲンも減少するため、皮膚にハリがなくたるんでしまうのです。顔や二の腕、太ももなど、たるみが目につく部位には意識が向きがちですが、筋肉とコラーゲンの衰えは全身で進行します。子宮周りは90%エラスチンで出来ており40代になるとエラスチンの生成が消失してきますので潤いが保てなくなりバリア機能も低下し冷えやすく拘縮してきます。その為骨盤底筋が衰え加齢によって膣がゆるみ、締まりが悪くなるのです。

  • Q. 姿勢が悪いと膣が緩むと聞きましたが、本当ですか?

    背筋をピンと伸ばすと、同時におしりの筋肉が引き締まり、ヒップアップを実感することがあるでしょう。反対に、常に前かがみの姿勢をとっていると、膣やおしりの筋肉がほとんど働いていない状態になります。筋肉は、使わなければ次第に衰えてくるもの。そのため、膣の締まりも悪くなってしまいます。

  • Q. 膣トレはどのようにすればよいでしょうか?

    お風呂の中で行う膣トレをオススメします。お湯で身体が温まることで、骨盤や女性器の血流がアップ。湯船に浸かりながらリラックスした状態で脚を伸ばし、膣や肛門をゆっくり締めたり、ゆるめたりというエクササイズを繰り返します。又日々の歩き方を意識するだけでも骨盤底筋を鍛えることができます。歩く時は頭上を紐でつられているような感覚で背筋をのばし、骨盤を立ててお尻の穴を締めるように意識をします。そうすることで、自然と骨盤底筋が鍛えることが可能です。

  • Q. 膣周りのケアは何故必要ですか?

    膣周りのケアをしなければ、ムレやかゆみの症状からホルモンバランスが崩れてPMS(月経前症候群)がひどくなったり膣の委縮によるセックスレスになる事も。そして尿漏れや子宮脱などの病気を引き起こし、精神のバランスも崩しやすい状態になる事もあります。とても大切な事だからこそ、膣周りのケアの仕方について正しい知識も持って頂くと嬉しいです。

  • Q. 子宮脱について教えてください。

    骨盤臓器脱とも言いますが、骨盤の中におさまっている「膀胱・腟・直腸・子宮」が本来の位置から下がり、症状が進行すると腟の外に出てしまう病気のことです。年齢的に50才以降の方に多くみられます。30〜40代で臓器脱まで進むケースは少なく、閉経後の急速な筋力低下により、臓器脱へと進行するケースが多いと思います。