専門医が答える
デリケートケアQ&A

  • Q. デリケートゾーンの血行促進をするメリットを教えてください。

    専用オイル配合のエッセンスでマッサージする事で血行が良くなりお肌が柔らかくなってくるため、外陰部の萎縮改善効果があります。できる事なら毎日1回1分程度マッサージすることがおススメです。皮膚を柔軟にし保湿されるのはもちろん、血行を促進して、メラニンを含んだ老廃物を俳出し、出産などで傷んだ膣の粘膜を修復することができます。ターンオーバーが正常だと、メラニン色素をスムーズに排出できます。

  • Q. デリケートゾーンのにおいの種類で何の症状かわかりますか?

    一概に断定はできませんが、一般的なところで言いますと、オリモノが出てすぐににおう場合は膣内の感染症が疑われます。デリケートゾーンのにおいはオリモノなどをエサに雑菌が繁殖して発生するものですから、お風呂から上がってすぐに臭い場合も感染症か、洗い方に問題があります。上手に洗えないと皮膚に残った垢が匂うか、感染症の可能性があります。すぐににおわないけど後から匂ってくる場合は時間が経ってから雑菌が繁殖している証拠です。

  • Q. すそわきがのケアについてどのようにすればよいでしょうか?

    わきが臭に関してはアポクリン汗腺が大きく影響しています。アポクリン腺から出る汗は、脂質やタンパク質を多く含んでいて、常在菌の餌となりやすく、また、常在菌の嫌いな塩分もほとんど含まれていない為、常在菌が繁殖しやすいのです。菌が繁殖しないように丁寧に洗って保湿してあげればすそわきがの臭いも防げます。

  • Q. 痒み・かぶれの原因で考えられる原因は何がありますか?

    デリケートゾーンの皮膚は粘膜に近く、下着で常に覆われていたり、締めつけていたりするため、温度や湿度が高くなり、ムレやすい環境にあります。また、汗をかいたり汚れが付いたりしやすい場所であることから、かぶれを起こしやすくなっています。生理中はもちろんのこと、ナプキンの素材があわない。きつめの下着をつけている。膣の中まで洗ってる。ナプキンの取り換え頻度が少なすぎるなどが原因として考えられます。

  • Q. 悪い状態の膣とはどんな状態ですか?

    老化により膣から潤いが失われると膣壁が薄くなるため膣の中のザラザラやデコボコはなくなってきます。膣壁はつるつるになり膣そのものもだんだん委縮してきてやがてカサカサになります。同時に膣口や会陰も硬くなり、大陰唇や小陰唇はしぼんできます。うるおいがなくなるため膣の中にいる桿菌が減少、膣内の自浄作用が弱まり雑菌にも感染しやすくなります。

  • Q. おりものにかたまりが出たのですが、異常な事なのでしょうか?

    女性は、体調や月経周期によりおりものの状態が変化します。通常、おりものは、粘性のある液状ですが、たまに透明なゼリー状のかたまりのおりものが出る場合があります。これは、排卵期によくみられる症状で、これ自体は特に問題があるわけではありません。

  • Q. おりものシートは使った方がよいのでしょうか?

    おりもので下着が汚れたままになり、そこから雑菌が繁殖することもあるので、おりものが多い日などはおりものシートを使用する方がいいですが、おりものシートは蒸れやすいため、長時間の使用は避けましょう。オーガニック素材のナプキンや布ナプキンをおすすめします。

  • Q. 萎縮性膣炎とはどのような症状ですか?

    症状としては淡黄色の粘っこいおりものがみられ、外陰部のかゆみや痛みをともない、症状が重いときにはおりものに血液がみられ、このとき膣の粘膜は赤くただれ、膣粘膜からの点状出血が認められることがあります。一般的に、萎縮性膣炎は閉経後、更年期の高齢の女性がなるといわれていますが、ストレスや生活環境やバランスの乱れなどでホルモンバランスが乱れた女性、若年性更年期障害の女性も同様な事が起こる可能性もありますので注意が必要です。

  • Q. カンジダ腟炎で気を付ける事はなんでしょうか?

    カンジダ膣炎になった場合、おりものに出る変化はカッテージチーズのようにポロポロしていて、酒粕のような粒が混ざったり、また量も増えます。このような兆候が見られたらカンジダ膣炎の感染を疑い、病院で治療をしてもらいましょう。普段から清潔にしたり、弱酸性を保つようにケアすることである程度の予防もすることはできます。

  • Q. デリケートゾーンの感染を防ぐにはどのような事に注意すればよいでしょうか?

    病気を防ぐために日常的に自身で気をつけたいのは、陰部を清潔に保ち乾燥させないこと。毎日のケアとしてやさしく洗い保湿をして下さい。下着は締め付けがあまりない清潔なものをつけましょう。また、疲れやストレスをためないように、きちんと睡眠をとることも大切です。セックスの際は、コンドームを使用するようにしましょう。使用していても感染するケースはありますが、リスクは大幅に減少します。

  • Q. デリケートゾーンが老化現象を起こすとどうなりますか?

    デリケートゾーンは日常生活の中で刺激や負担を与えてしまっていることが多く、年齢を重ねると顔と同じように老化していきます。そして体の中で最も老化が進みやすいパーツでもあります。子宮は90%がエラスチンで出来ておりエラスチンは26歳から減少していき40歳では消失すると言われています。子宮の内膜も薄くなり分泌量も減り乾燥しやすくなり様々なトラブル(妊娠・生理不順・子宮脱・お肌のトラブル・機能低下)が出やすくなりますので30代からお手入れが必須です。40歳を過ぎると加速していき老化がもたらす健康上のさまざまなトラブルの原因ともなっていくのです。早い段階からケアが必要になってきます。気になりはじめる前の20代後半くらいから対策を始めておきたいところです。

  • Q. どんなもので洗浄すればよいですか?

    ボディソープや石鹸ではなくデリケート専用の刺激の少ないソープで洗って下さい。顔や体とは違い皮膚が薄く、デリケートな部分であるため、ボディソープや石鹸では刺激や洗浄力が強すぎるのです。デリケートなお肌の特性に合わせた洗浄力をもち、pHを調整した専用のソープが必要です。

  • Q. 粘液とは?

    粘液とは体内に侵入しようとする細菌やウイルスなどの病原体をからだの中に入れないようにブロックしたり体内に入ってしまった異物を体外に排出するために活躍する体液のことです。私達のからだを守ってくれる大事な要素です。そして膣から分泌される膣腋も同じような役割を持っています。

  • Q. デリケートゾーンのケアはどの女性にも必要でしょうか?

    女性としていつもでも輝くための最大のコツは膣周りのケアをする事です。膣周りを清潔に保ちきちんと潤いがある状態に保つことが何より大切な事です。しっかり粘液を出せる状態の膣にしておくことは免疫力を高めることにつながります。免疫力が上がれば健康でいることが出来ますし、粘膜は脳とつながっており精神面まで影響を及ぼしますのでいつまでも大らかで若々しさを維持することができます。

  • Q. 性交痛の原因を教えてください

    性行為のときに女性が濡れるのは、膣内から膣分泌液がにじみ出るからです。膣分泌液にはペニスの挿入をスムーズにする潤滑剤の役割があるので、分泌量が少なくて十分に濡れないと、挿入時にこすれて痛みを感じやすくなります。緊張や不安、ストレスなど、精神的な要因で濡れないこともありますが、そういった要因がないのに濡れない状態が慢性化しているなら、膣乾燥症かもしれません。

  • Q. 粘液力を上げてくれる食材は何ですか?

    冷たいものや添加物の多いものをたくさん摂取しているような食生活は要注意です。無理なダイエットもおススメできません。膣周りの健康が維持できないばかりか、からだのあらゆる部分に不調や不具合を招くことになります。特に有効に働いてくれる食材は、不妊の原因なる多嚢胞性卵巣症候群や生理不順に良い「まいたけ」、粘膜の健康を維持する「海苔」、良質な睡眠をとる「ブロッコリー」、エストロゲンと似たような働きをする「大豆製品」、粘膜や粘液分泌をサポートしてくれる「発酵食品」、細胞を活性化させたり血管を若返らせるオメガ3系・6系のサプリやオイル又はかぼちゃの種もおススメです。

  • Q. 膣周りのケアは何故必要ですか?

    膣周りのケアをしなければ、ムレやかゆみの症状からホルモンバランスが崩れてPMS(月経前症候群)がひどくなったり膣の委縮によるセックスレスになる事も。そして尿漏れや子宮脱などの病気を引き起こし、精神のバランスも崩しやすい状態になる事もあります。とても大切な事だからこそ、膣周りのケアの仕方について正しい知識も持って頂くと嬉しいです。

  • Q. 膣や会陰が冷える原因となる代表的なものは何でしょうか?

    膣や会陰が冷える原因となる代表的なものと言われているものはブルーライト、夜更かし、ストレスや緊張、冷え性、体に負担をかける食事、砂糖の摂りすぎ、セックスレス、呼吸が浅いなど現代女性のほどんどの方が当てはまるものが多いかと思います。

  • Q. 子宮腟部びらんについて教えてください。

    子宮腟部びらんの方の大半が自覚症状が無いことが多いです。特に、これ自体が病気ではないので、即座に治療が必要という訳でもありません。ただし、分泌物を出すびらん部分の面積が大きいため、おりものが多い、黄色いなどの症状がある方もいらっしゃいます。また、びらんの部分は感染や刺激に弱いため、性行為の時に痛みがあったり、出血がおこったりすることがあります。

  • Q. PMS時のケアで気を付ける事はありますか?

    月経の2週前から続く精神的、身体的症状のことをいい、月経が始まるとともに減ったり消えたりします。症状が現れえるとお肌が荒れたり、過敏になることがあります。特にこの時期は普段より念入りに保湿を行い締め付けの強い下着などは避け、お肌に刺激を与えないように心がけましょう。

  • Q. PMSの症状を緩和する方法はありますか?

    月経前は黄体ホルモン増加の影響で、だるさ、むくみなどが出やすい時期です。食事面では、バランスの良い食生活を心がけることはもちろん、塩分や刺激物、糖分の多いものはとりすぎないようにしましょう。ビタミンB群やミネラル、ブラックコホシュなどのハーブ類、女性ホルモンに似た働きをするといわれるイソフラボンが多く含まれる大豆製品や、サプリメントを補ってもよいでしょう。日常生活に支障が出るようなら、我慢せずに婦人科に相談をし症状に合わせた対処療法の他に、漢方薬やピルでホルモンバランスを調整する治療法もあるのでご自身に合った選択をおすすめします。