専門医が答える
デリケートケアQ&A

  • Q. デリケートゾーンの血行促進をするメリットを教えてください。

    専用オイル配合のエッセンスでマッサージする事で血行が良くなりお肌が柔らかくなってくるため、外陰部の萎縮改善効果があります。できる事なら毎日1回1分程度マッサージすることがおススメです。皮膚を柔軟にし保湿されるのはもちろん、血行を促進して、メラニンを含んだ老廃物を俳出し、出産などで傷んだ膣の粘膜を修復することができます。ターンオーバーが正常だと、メラニン色素をスムーズに排出できます。

  • Q. 骨盤底筋群の状態とお尻の形は関係しますか?

    膣や会陰が冷えて硬くなると、骨盤底筋群が衰え、お尻の形に影響が出てきます。お尻の肉が垂れてきて臀部の膨らみが失われ、へこんできます。お尻には体調や骨盤内の状態だけでなく、脳の疲労度や心の有り様までがあらわれます。

  • Q. マッサージは何故行う必要があるのでしょうか?

    エッセンスケアまたはオイルケアは、加齢による膣壁の劣化や粘液力の低下に対して、潤いを補うために取り入れて頂きたいケアの1つです。潤い効果が得られると同時に、マッサージをすることで血行を促し傷んだ粘膜を修復することができます。乾燥してシワシワになっていた膣にふっくらとした弾力やハリが生まれ、女性器を柔らかくすることにつながります。女性器が柔らかくなるという事は骨盤底筋群が弾力や柔軟さを取り戻してくれるので排泄のトラブルを回避・軽減することができます。

  • Q. 骨盤底筋群とはなんですか?

    骨盤底筋群とは骨盤の下にあり女性の子宮はもちろん、膀胱や直腸などのお腹の臓器を下から支えてくれているとても重要な筋肉です。骨盤底筋群を鍛えておくことが、妊娠・出産を安全に乗り切るための膣力を上げるだけでなく、骨盤底筋群が衰えた事によって起きる頻尿及び両漏れや子宮脱といった病気を予防するための大切なポイントになります。

  • Q. 効果的な膣のトレーニング方法とは?

    膣まわりを洗い、マッサージをして保湿をしたら次にとりいれたいのが膣周りの骨盤底筋群トレーニングです。しっかり足を踏ん張るようにして立ちます。膣に意識を集中しさせ、息をふーと吐きながら膣を引き上げる様にしめそのまま3秒程キープします。その際にお尻にペンやタオルを挟んで落とさないイメージをしてください。息を吸いながら元に戻します。どんな場所でも行えるので1日30回〜50回を目標に行って下さい。またかかとを上げたり下げたりを繰り返す運動も効果的です。

  • Q. 妊娠しやすい体になるには?

    基本的には生活習慣の見直しや食事の改善、適切な運動などから、体を冷やさない、ストレスを溜めないといった体と心のケアが求められますが、膣ケアをするかしないかによって妊娠率は大きく変わると言っても過言ではありません。ゆるみのない、やわらかくて柔軟性に富んだ良い粘液を出す膣力を付けることが重要です。

  • Q. デリケートゾーンのケアはどの女性にも必要でしょうか?

    女性としていつもでも輝くための最大のコツは膣周りのケアをする事です。膣周りを清潔に保ちきちんと潤いがある状態に保つことが何より大切な事です。しっかり粘液を出せる状態の膣にしておくことは免疫力を高めることにつながります。免疫力が上がれば健康でいることが出来ますし、粘膜は脳とつながっており精神面まで影響を及ぼしますのでいつまでも大らかで若々しさを維持することができます。

  • Q. 肥満により膣の締まりが悪くなると聞きましたが、本当でしょうか?

    骨盤底筋は下半身にあるため、重力の影響を受けやすい筋肉です。肥満によってお腹の周囲に脂肪がたっぷり付いていると、その重みでより骨盤底筋に強い負担がかかり、衰えやすくなります。その結果、膣を締める筋力が低下して、締まりが悪くなってしまうのです。

  • Q. 性交痛の原因を教えてください

    性行為のときに女性が濡れるのは、膣内から膣分泌液がにじみ出るからです。膣分泌液にはペニスの挿入をスムーズにする潤滑剤の役割があるので、分泌量が少なくて十分に濡れないと、挿入時にこすれて痛みを感じやすくなります。緊張や不安、ストレスなど、精神的な要因で濡れないこともありますが、そういった要因がないのに濡れない状態が慢性化しているなら、膣乾燥症かもしれません。

  • Q. 加齢で膣の締まりが悪化するのでしょうか?

    個人差はありますが、加齢によって筋肉は減少し衰えていきます。筋肉だけでなく、皮膚の弾力をになうコラーゲンも減少するため、皮膚にハリがなくたるんでしまうのです。顔や二の腕、太ももなど、たるみが目につく部位には意識が向きがちですが、筋肉とコラーゲンの衰えは全身で進行します。子宮周りは90%エラスチンで出来ており40代になるとエラスチンの生成が消失してきますので潤いが保てなくなりバリア機能も低下し冷えやすく拘縮してきます。その為骨盤底筋が衰え加齢によって膣がゆるみ、締まりが悪くなるのです。

  • Q. 頻尿や尿漏れを予防する方法はありますか?

    女性は、男性よりも尿道が短いため、尿失禁が起こりやすいのですが病院で病気ではないと言われたら骨盤底筋群の衰えをうたがいましょう。重いものを持ったりセキやくしゃみをしたときなどに尿がもれるのが腹圧性尿失禁です。頻繁に尿意をかんじて何度もトイレに行きたくなるのが過活動膀胱です。ケアをしないと膀胱溜、子宮下垂などになる可能性があります。不健康な太り方をすると胃や腸だけでなく膀胱の機能も低下するので食生活を見直して腸を健康にする必要があります。

  • Q. 姿勢が悪いと膣が緩むと聞きましたが、本当ですか?

    背筋をピンと伸ばすと、同時におしりの筋肉が引き締まり、ヒップアップを実感することがあるでしょう。反対に、常に前かがみの姿勢をとっていると、膣やおしりの筋肉がほとんど働いていない状態になります。筋肉は、使わなければ次第に衰えてくるもの。そのため、膣の締まりも悪くなってしまいます。

  • Q. 膣トレはどのようにすればよいでしょうか?

    お風呂の中で行う膣トレをオススメします。お湯で身体が温まることで、骨盤や女性器の血流がアップ。湯船に浸かりながらリラックスした状態で脚を伸ばし、膣や肛門をゆっくり締めたり、ゆるめたりというエクササイズを繰り返します。又日々の歩き方を意識するだけでも骨盤底筋を鍛えることができます。歩く時は頭上を紐でつられているような感覚で背筋をのばし、骨盤を立ててお尻の穴を締めるように意識をします。そうすることで、自然と骨盤底筋が鍛えることが可能です。

  • Q. 膣トレのメリットを教えてください

    現代の日本では、40代女性の43.9%が尿漏れを経験している状況です。骨盤内の血液やリンパの流れが良くなり、子宮や卵巣の環境を整えてくれます。骨盤の歪みが矯正され、内臓が正しい位置に戻り、便秘や冷え、むくみの改善し、尿漏れや失禁、子宮脱の予防など、体に様々なメリットがあります。

  • Q. 膣周りのケアは何故必要ですか?

    膣周りのケアをしなければ、ムレやかゆみの症状からホルモンバランスが崩れてPMS(月経前症候群)がひどくなったり膣の委縮によるセックスレスになる事も。そして尿漏れや子宮脱などの病気を引き起こし、精神のバランスも崩しやすい状態になる事もあります。とても大切な事だからこそ、膣周りのケアの仕方について正しい知識も持って頂くと嬉しいです。

  • Q. 便もれの原因とは?

    便もれには色々な原因があるのでまずは病院に行って原因を確かめましょう。骨盤底筋に含まれる肛門括約筋が衰えていたり、直腸が膣の中に落ち込んでくる直腸溜が原因だったりするので会陰マッサージや骨盤底筋の運動をこまめに行い食生活や生活習慣の改善ストレスの低減に努めて下さい。

  • Q. 子宮脱について教えてください。

    骨盤臓器脱とも言いますが、骨盤の中におさまっている「膀胱・腟・直腸・子宮」が本来の位置から下がり、症状が進行すると腟の外に出てしまう病気のことです。年齢的に50才以降の方に多くみられます。30〜40代で臓器脱まで進むケースは少なく、閉経後の急速な筋力低下により、臓器脱へと進行するケースが多いと思います。