第19回 腟(デリケートゾーン)のトラブルと抗生物質
デリケートゾーン、特に膣内には外の悪玉菌から子宮や膣を守るために、善玉菌である乳酸菌が存在しています。
この乳酸菌があるから、様々な症状から守られていると思ってください。
今回はこの守ってくれる善玉菌が死んでしまったらどうなるのか?というお話です。
デリケートゾーンは非常に繊細な場所でもありますが、同時に様々な刺激、ストレス、菌や汚れの影響を受けやすい箇所でもあります。
それなのにデリケートゾーンがこういった外的から守られているのは、膣内に善玉菌である乳酸菌が存在し、悪い菌をやっつけてくれているからです。
しかし、この善玉菌がなんらかの原因で死んでしまったり、極端に数が少なくなってしまうことがあります。このとき、膣内は悪玉菌優位になり、悪玉菌の影響を受けやすく、様々な疾患等の症状が出てきます
その原因としては様々あります。
一つは、洗いすぎで善玉菌自体を洗い流してしまうケース
また、膣内洗浄もあまりやり過ぎると善玉菌を洗い流してしまうという方もいらっしゃいます。
それから、体調不良などで免疫そのものが下がってしまったりという理由も考えられます。
しかし、もっと盲点になりうる事が原因でデリケートゾーンや膣にトラブルが起きるケースがあります。
それは、抗生物質を服用した時です。
特に、カンジダ菌は女性なら誰でも常在する真菌の一種です。このカンジダ菌が常に膣内の乳酸菌と戦っています。
通常であれば、乳酸菌の方が優位なので、乳酸菌がカンジダ菌をやっつけてしまい、カンジダ菌の影響を受けることはありませんが、抗生物質を服用すると乳酸菌までもやっつけられてしまい、カンジダ菌が繁殖しやすくなり、カンジダ症になりやすいと言われています。
一般的によく言われるのが、抗生物質の服用開始後1週間~2週間の間にカンジダ症のかゆみが始まることが多いと言われています。
【対処法】
抗生物質を服用してカンジダ症になった場合、どのような治療をすればよいのでしょうか?
おもには膣内洗浄と膣へのカンジダ菌を抑える薬の投与、外陰の炎症を抑える塗り薬で治療します。
ただし、症状の進行具合やカンジダ菌の繁殖状態によって、膣内の洗浄の仕方や頻度も違いますし、また、外陰の炎症がひどい場合は塗り薬を塗る前に優しくお湯などで洗う方がいい場合もあります。
この辺りは、きちんと病院に行ってお医者様の指示に従って治療される方が良いでしょう。
カンジダ菌は感染したりではなく、誰しも普通に持っている菌ですから、うっかりしたところで症状が出てしまうので注意が必要です。
また、なってしまったら痒みがひどく、カンジダ症と知らずに痒みのケアをしていると思わぬ症状の悪化を引き起こすこともあります。
不安に感じたりおかしいな?と思ったら恥ずかしがらずにお医者さんに診てもらうのが一番の対処法と言えます。


