第39回 膣の締まりが悪いのは何が原因?

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<肌のたるみと同じ!?加齢による膣の締まりの低下>

 個人差はありますが、加齢によって筋肉は減少し衰えていきます。筋肉だけでなく、皮膚の弾力をになうコラーゲンも減少するため、皮膚にハリがなくたるんでしまうのです。顔や二の腕、太ももなど、たるみが目につく部位には意識が向きがちですが、筋肉とコラーゲンの衰えは全身で進行します。膣まわりにある骨盤底筋も例外ではないため、加齢によって膣がゆるみ、締まりが悪くなるのです。

 

<肥満により膣の締まりが悪くなる理由>

 骨盤底筋は下半身にあるため、重力の影響を受けやすい筋肉です。肥満によってお腹の周囲に脂肪がたっぷり付いていると、その重みでより骨盤底筋に強い負担がかかり、衰えやすくなります。その結果、膣を締める筋力が低下して、締まりが悪くなってしまうのです。

 

 <骨盤底筋は疲労困憊!出産で膣がゆるむメカニズム>

 出産を経験すると、膣がゆるむことがあります。妊娠中は、10か月かけて胎児や子宮が大きくなっていきます。その重量を支えているのが骨盤底筋であり、日ごとに負担が蓄積されていく状態に。そして、分娩の際に膣壁と骨盤底筋、膣の周囲の筋肉が大きく引き伸ばされ、ゆるみが生じるのです。ある程度は膣壁と筋肉は収縮して元の状態に戻りますが、収縮できなかった筋肉部分は伸びたままになり、膣の締まりが悪くなります。

 

 <姿勢の悪さも膣がゆるむ原因に>

 背筋をピンと伸ばすと、同時におしりの筋肉が引き締まり、ヒップアップを実感することがあるでしょう。反対に、常に前かがみの姿勢をとっていると、膣やおしりの筋肉がほとんど働いていない状態になります。筋肉は、使わなければ次第に衰えてくるもの。そのため、膣の締まりも悪くなってしまいます。

 

 <便秘に一利なし!膣の締まりへの影響とは>

 肥満や肌あれの原因になるなど、いいことが一つもない便秘。便秘は、膣のゆるみにも影響します。便秘になると、長時間いきむことが多くなり、これが習慣化すると、骨盤底筋が伸びたままの状態に。やがては、膣の締まりも低下していきます。

 膣の締まりをよくするには、肥満や便秘といった原因を解消するほか、骨盤底筋を鍛えるエクササイズをとり入れるといいでしょう。

 

 <膣エクササイズで女子力アップ>

 膣エクササイズは「膣トレ」「骨盤底筋エクササイズ」「ケーゲル体操」など様々な呼び名がありますが、基本の考え方は共通。膣や骨盤底筋の筋力を鍛えることで、

尿漏れや頻尿、子宮脱(子宮が骨盤底筋の衰えによって下垂し、外に出てくる症状)などのトラブルを予防したり、性交痛の改善、スムーズな出産をサポートするなどの目的で行われています。

 軽い尿漏れであれば膣エクササイズを2~3週間続けることによって、効果が感じられるとも言われています。

 また骨盤底筋は腹筋や太ももの内転筋、背筋などに繋がる筋肉のため、ここを鍛えることで背筋がすっと伸び下腹部に脂肪がつきにくくなるなど、ボディラインを美しく整える効果も期待できます。

 骨盤底筋は積極的に鍛えなければ、年齢と共に衰えていってしまいます。特にデスクワークが多い方は骨盤底筋も衰えやすいので、膣エクササイズを日常的に行うことをオススメします。

 

<たった3分!「ながら膣エクササイズ」>

 膣エクササイズの方法はとても簡単。テレビを見ながら、お風呂の中で、通勤電車の中で…と、手軽に行えるのが魅力です。1日たった3分程度で良いので、自分のペースで継続していきましょう。簡単にできる、基本の膣エクササイズをご紹介します。

1.まず、全身をリラックスさせた状態で、脚を肩幅程度に広げて立ちます。

2.息をゆっくり吸いながら、5秒ほどかけて、膣を上に引き上げるようなイメージで肛門付近を締めます。

3.そのまま息を止め、膣をギュッと締めながら5秒間キープ。

4.ゆっくりと息を吐きながら、5秒ほどかけて全身の力を抜いていきます。

 これを5回繰り返します。

 

膣が締まる感覚が分かりにくい方は、肩幅に脚を広げずに内ももの間にクッションや巻いたバスタオルなどを挟んで行ってみてください。

 また、寝ながらできる膣エクササイズもあります。仰向けで膝を立て足の裏を床につけた姿勢で、あとは基本と同じように膣を締めていきます。少し慣れてきたら脚をまっすぐに伸ばし、床から10cmほど浮かせて行うのも効果的。脚の筋力も鍛えられて一石二鳥です。ただし、あまり無理をすると腰に負担がかかってしまうので気をつけましょう。

 20代の頃は10cmほどの厚みがあると言われている骨盤底筋ですが、年齢と共に薄くなり、筋力が衰えていきます。まだ困った症状を感じていないという方も、今から鍛えておいた方が良いでしょう。この手軽な膣エクササイズを、毎日の習慣としてぜひ続けていってください。