第5回 膣洗浄のメリットとデメリット

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デリケートゾーンの臭い、おりものの量や色・臭い、生理時の不快感などが気になり、これらを軽減しようと膣洗浄をする方も少なくないのでは無いのでしょうか?

 

そもそも膣洗浄とはどういうものでしょうか?

 

膣洗浄とは、薬局で販売されている使い捨てのビデなどを使って膣内を洗浄することです。使い捨てビデは精製水が入った柔らかい容器にノズルがついた形になっており、ノズル部分を膣内に入れて、容器を押すことで、中にある精製水が出て膣内を洗える構造になっています。

 

ちなみにトイレについているウォッシュレットのビデは、外陰部を洗うためのもので、膣洗浄には使えません。
膣洗浄を自分で行うことに不安がある方は、産婦人科で行うことも可能です。

 

使い方としては

  • 手を清潔にする
  • トイレやお風呂場など、一番楽な姿勢でリラックスして使用できるところに移動する。(最初はお風呂が安心)
  • ボトルを持ち、からだの力を抜いてリラックスし、ゆっくりノズル部全体を膣内に挿入します。
  • ボトルを握り、膣内をシャワーします。(洗浄後の水は自然に体外に流れ出ます)

という流れで使用します。

※水道水を入れての再使用は絶対にしないで下さい。

 

 

膣洗浄をするとどういったメリットがあるのでしょうか?

 

1.膣の不快感をなくし 臭いを軽減する
2.月経の終了時期に残留経血を早期に洗い流す
3.おりものの軽減などにも有効

 

といったメリットはありますが、結論から言いますと、あまり膣洗浄はしない方が良いと思います。

 

と、言いますのも、膣の中は本来、乳酸菌で酸性に保たれていて、雑菌が入りこむのを防ぐ自浄作用が働いていますが、洗うとその抵抗力が弱まるので膣炎の他、骨盤炎症疾患のリスクも高まるといわれています。
膣洗浄を頻繁に行うと、膣の常在菌もすべて流してしまい、違う感染症を起こす可能性もあるからです。

 

また、常在菌がいなくなってしまいますと、より一層、臭いがきつくなったり、おりものの量も増える原因にもなります。

 

どうしても生理やおりものの汚れが気になり一度膣内洗浄をしたいという方は、病院での膣洗浄を受けることをおすすめします。自己流でケアするよりも専門家に診てもらった方が安心できます。

 

膣内の環境維持には、膣内の乳酸桿菌(デーデルライン桿菌)が深く関係しています。日頃の不規則な生活やストレスなどにより、女性ホルモンのバランスが乱れ、デーデルライン桿菌の働きが鈍くなると膣内環境は乱れやすくなります。

 

ですから、まずは、膣内環境を整えるために、ストレスを貯めず、規則正しい生活をし、女性ホルモンのバランスを乱さないように心がけ、自浄作用が働きやすい状態を心がけましょう。

 

 

それから、膣洗浄では避妊には効果はありませんので、誤解をしないようにしましょう。