第36回 すそわきがについて

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すそわきがの臭いとは?

すそわきがの臭いとして表現されるものには、さまざまなものがあります。一般的にいわれる臭いと、その特徴について見ていきましょう。

ネギやお酢、納豆など、臭いの感じ方は人それぞれ

すそわきがの臭いとしてよくいわれるものには、ネギや玉ネギのツンとした刺激臭や、お酢や香辛料のクミンのようなすっぱい臭い、納豆のような臭い、鉛筆の芯のような臭いなどがあります。臭いは、体質によっても異なりますし、人それぞれ感じ方も違うようです。

 

ワキと陰部では臭いが違うことも

すそわきがも、ワキの「腋臭症(えきしゅうしょう)」と同じ臭いがするのが一般的です。しかし、陰部は蒸れたり臭いがこもったりすることが多い部位であり、また、女性の場合は生理やおりものの臭いが重なることもあることから、ワキの腋臭症とは違った臭いがする場合もあります。例えば、おりものの臭いと混ざり合うことで、チーズの腐ったような臭いに感じることもあるとされます。

 

体調や食事内容によっても変化する

生理だけでなく、体調や食事内容によっても臭いは変わるとされています。例えば、体調が悪いときは苦い臭い、動物性タンパク質や脂肪の多い物を食べると強烈な臭いになることが多いといわれます。

臭いは体質的なものもありますし、感じ方も人それぞれです。そもそも、わきがの臭いは異性を惹きつけるフェロモンの役割をしているといわれています。人によってはいい匂いに感じることもあるということなので、いやな臭いだと過剰に悩んだり落ちこむ必要はないかもしれません。ただし、強い悪臭がする場合はまれに婦人科系の病気の場合もあるので、普段と違った臭いを感じたら、早めに診察を受けた方がよいでしょう。

 

臭いのもと

汗はもちろん、尿や経血、おりものなど、臭いのもとや臭いを強烈にする原因はさまざまです。以下に、臭いのもととなる主な原因についてまとめました。

 

すそわきがの臭いのもとになるのは、アポクリン汗腺から出る汗です。その汗が皮脂腺から分泌される皮脂と混じり合い、それを皮膚にある常在菌などの細菌が分解することで発生します。基本的にはワキのわきがと同じ臭いですが、尿のアンモニア成分や陰部の蒸れでさらに強烈な臭いになることもあります。

尿や生理・おりもの

また、生理中は経血の臭いもしますから、すそわきがの臭いと混ざり合って、ワキとは変わった臭いに感じることもあるでしょう。先にもあげましたが、おりものの臭いが混ざり合うとチーズが腐ったような臭いへと変化することがあると言います。よって、生理の経血やおりものも“臭いのもと”と言えるでしょう。

トイレの際にこまめにケアし、臭いの緩和が期待できるとされています。生活の中で意識できることを実践し、気になる臭いをケアしましょう。

 

そわきがの臭いを消す方法とは

すそわきがの臭いのもとは、汗や尿、おりもの、生理の経血などです。皮膚にいる雑菌がこれらの臭いのもとを栄養にして繁殖し、臭いを発生させるのです。よって、臭いを軽減させるには、これらの臭いのもとをなくすことが必要となります。

例えば、生理の時は経血やナプキンの中で蒸れた汗など、臭いのもとを洗浄してあげましょう。屋外でビデがない場合は、デリケートゾーン用のウェットティッシュでやさしく拭いて、臭いのもとを取り除いてあげると効果的です。スポーツで汗をかいた時は、デリケートゾーンの汗にも気を配りましょう。

大陰唇や小陰唇などの溝は、恥垢(ちこう)や汚れが溜まりやすいところなので、入浴の際に汚れをキレイに洗い流すのも大切です。ただし、陰部は皮膚が薄くデリケートな部位なので、ゴシゴシこするとダメージになり、雑菌が入りやすくなって逆効果になる場合もあります。

また、すそわきがの臭いは、湿度や温度の高いところで強くなります。ショーツは通気性のよいものを選び、蒸れを防ぎましょう。きつめの下着も湿気がこもりやすいので、特に生理中はゆったりした下着を身につけることをおすすめします。

生理用ナプキンやおりものシートも通気性のよいものを選び、こまめに取り替えることが肝心です。長時間替えないでいると湿気がこもって雑菌が繁殖しやすくなるので、注意しましょう。

 

臭いが悪化することも!臭いケアの注意点

臭いを防ぐために清潔を保つのは大切ですが、洗いすぎには要注意です。ゴシゴシ洗うのは皮膚トラブルのもとですし、洗浄力が強すぎる石けんやボディソープで洗うと、炎症を起こしてしまう可能性があります。炎症によって肌を守っている常在菌が減ると、臭いの原因となる雑菌が繁殖しやすい環境になってしまうのです。

また、膣の中にも善玉菌がいるので、洗いすぎによって善玉菌まで流れてしまうと、膣内に雑菌が繁殖しやすくなります。臭いを防ぐためにきれいにしたつもりが、かえって臭いを悪化させることにもなりかねないので、十分注意しましょう。

洗い方と洗浄剤そして保湿に気をつけて陰部をよい状態に保ち、臭いの緩和を目指しましょう。