第29回 萎縮性膣炎の原因と対応策

Pocket

閉経後の人がなりやすい病気に萎縮性膣炎があります。発症が早い人では閉経前の人にもこの症状が現れることがあります。

 

萎縮性膣炎とはどういう病気なのでしょうか?

 

症状としては、淡黄色の粘っこいおりものがみられ、外陰部のかゆみや痛みをともない、症状が重いときにはおりものに血液がみられ、このとき、膣の粘膜は赤くただれ、膣粘膜からの点状出血が認められることがあります。

老人性膣炎、萎縮性腟炎のほか、エストロジェン欠乏性腟炎、閉経後萎縮性腟炎と呼ばれることもあります。

 

更年期や閉経後にエストロゲンが減少し、膣の潤滑が減り、乾燥し、膣の内部のpHが上昇この結果、乾燥により膣にかゆみや炎症が生じ、pHが上がることで細菌などが増え、悪臭や感染症の増加につながります。

 

萎縮性膣炎の原因は主に以下のようなものがあります。

①エストロゲンの減少

→年齢とともに、女性ホルモンの分泌が減少し、エストロゲンの分泌量も減少します。エストロゲンは、膣内においては、膣壁を厚くする作用や潤滑の作用がありますが、これが減少することで、膣壁は薄くなり、潤いがなくなり、乾燥します。

 

②たばこ

→たばこを吸うことで血液循環が悪くなります。血液循環が悪いと、膣内の分泌物が減少し、萎縮性膣炎をおこしやすくなります。

 

 

では、萎縮性膣炎になった場合、その症状を緩和するための対処法はどうしたらよいのでしょうか?

 

まず、乾燥状態を解消してあげることが肝心ですから、潤滑剤や保湿剤を利用するのが一番手軽な方法であるといえます。

 

次に、症状そのものを引き起こすエストロゲンの減少を解消してあげる事があります。エストロゲンを直接膣内に利用する膣内エストロゲン療法というものがあります。また、症状が重い場合や萎縮性膣炎以外の症状も併発している場合は、他のホルモン補充療法でも膣の弾力性や水分を向上させることができます。

 

これらは、医師の診断に基づき、適切な治療、療法をすることが必要です。

 

もっと身近に改善できる方法もあります。

・通気性の良い下着をつける

→ポリエステルやナイロン製の素材の下着は避け、綿やシルクの下着を着けるのが好ましいです。

 

・性行為

→性行為をすることで膣への血流が増加し、膣内の組織の維持になり、膣壁が薄くなるのと防いでくれます。

 

一般的に、このような、萎縮性膣炎は閉経後、更年期の高齢の女性がなるといわれていますが、ストレスや生活環境やバランスの乱れなどでホルモンバランスが乱れた女性、若年性更年期障害の女性も同様な事が起こる可能性もありますので注意が必要です。