第71回 デリケートゾーン しこりの種類

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1.しこりの場所としこりの関係

しこりが膣の外側にみられる場合は、毛嚢炎や外陰脂肪腫が考えられます。

毛嚢炎とは、毛穴に雑菌が入って炎症を起こした状態のことです。そして、外陰脂肪腫とは脂肪です。

ただし、膣の内側や別の部位だとすると、違う病気の可能性もありますので、

一度産婦人科での受診をオススメします。

 

2.陰部のしこりの原因

しこりについての知識を持っておくことで確認する際に役に立ちます。代表的なしこりについて原因をまとめました。

 

・毛嚢炎

陰部の外側にできるしこりです。かゆみや痛みがある場合があります。見た目はニキビのようです。また、熱を持つような腫れ、痛みがあるしこりが出来ている場合はこの毛嚢炎の可能性があります。

毛嚢炎とは、ブドウ球菌などの細菌が皮膚に感染した状態です。例えば、生理の時や汗をかいた時、あるいは陰毛の処理で皮膚に傷ついた時などに起こりやすい症状です。症状が悪化してしこりになってしまっている場合は、かゆみ、痛みを伴う事が多く、熱を持っている場合もあります。

初期のものならば放っておけばそのうちに治ります。しかし、デリケートゾーンの衛生状態が悪い場合は悪化します。痛みがひどい場合はすぐに病院に行きましょう。最悪の場合は、切開して膿みを出すケースもあります。

 

・バルトリン腺膿瘍

こちらも陰部の外側にできるしこりです。こちらは圧迫を与えると強い痛みが生じます。陰部のの5時と7時方向が腫れている場合は、バルトリン腺膿瘍の可能性が高いと考えてください。

バルトリン腺とは、外陰部皮下にある腺組織で、膣が乾燥しないよう粘液を出してくれています。この粘液が通る部分が何らかの理由で詰まることで症状が出るので、しこりが出来る場所が決まっているのです。バルトリン腺が腫れる原因ですが、ブドウ球菌、淋菌などによる感染です。

小さいものならば放置して自然治癒を待っても良いでしょう。なかなか痛みが引かない場合は病院に行くことをオススメします。

 

・尖圭コンジローマ

外性器・肛門周辺にできるしこりです。症状としては、かゆみがある場合があります。大きなしこりが1つできるというのではなく、小さいしこりがたくさんできるという特徴を持っています。尖圭コンジローマは、若い女性を中心に感染が広がっている性感染症です。

治療後の再発率が高いので、症状に思い当たったらすぐに病院に行くことをオススメします。女性の場合、尖圭コンジローマになると、HPV(子宮頸癌の原因になり得るウイルス)にも感染している事がありますので、要注意です。

 

・脂肪腫

陰部の外側にできるしこりです。痛みや痒みは一切ありません。やわらかく、弾力があるという特徴があります。

こちらは良性のしこりで基本的に放っておいても問題はありません。しかし、大きくなってしまう事がありまれに歩行に支障を来すほど大きくなる場合がありますので、その場合は病院に行きましょう。

 

・外陰ガン

陰部の外側にできるしこりです。特徴としては、皮膚の変色・引きつれを伴うこともあります。陰部の外側に白色、茶色、赤色の斑点が診られる場合は外陰がんの可能性があります。ガンは早期発見が要ですから、疑わしいものがあれば、すぐに病院に行ってください。

 ・細菌性の場合の予防法

細菌感染によるしこりの予防には、やはり陰部を清潔に保つ事が大切です。正しい洗浄方法で陰部を毎日洗浄し保湿をしましょう。さらに、通気性の良い衣類を身につけることも大切です。

・感染症の場合の予防法

性交渉の最初から最後までコンドームを着用する事が一番確実大切です。尖圭コンジローマ以外の性病からも身を守る事ができるので、絶対に守りましょう。