第35回 おりものの異常について

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おりものについて

おりものとは、子宮頚部や膣からの分泌物や子宮や膣からはがれた古い細胞などが混ざり合ったものです。通常は無色透明~白っぽく、少し粘り気があるのが特徴です。月経前後や排卵日などに量が増え、少し臭いがする場合がありますが、それ以外はあまり臭いがないのが正常です。プレッシャーを感じた時や病気の時などには、分泌量が増えることもありますが、これらは正常なおりものになります。おりものの量は心身の状態によって増減します。
おりものは腟の中を酸性にして適度に潤すことで、腟からの外敵の侵入を阻んだり、性交渉の準備をしたり、妊娠しやすい状態を作ったりする大切なもの。これを腟の自浄作用と呼んでいます。

 

異常なおりものの色

  • 白色・・・酒粕状、クリーム状、チーズ状、豆腐のカスのようにぼろぼろとしている場合は、カンジダ腟炎、頚管炎の疑いがあります。カンジダ腟炎の場合は、腟内部や外陰部にかゆみを伴いやすいです。おりものの量が増加、発熱や下腹部痛を伴う場合は、子宮内膜炎や卵管炎の疑いがあります。

 

  • 茶褐色・ピンク色・・・おりものに血が混じっている可能性があります。おりものに悪臭、増加の症状が重なっている場合には、子宮頚がん、子宮体がんなどが疑われます。また、老人性腟炎の場合にもおりものに血が混じることがあります

 

  • 膿性黄白色・黄色・緑色・・・腐ったような悪臭を伴う黄色っぽいおりものが増え、外陰部が痒い時にはトリコモナス腟炎の疑いがあります。主に性交で感染します。症状が進むと緑色っぽくなったり、泡が混じったりし、痛みを伴うようになります。

 

その他、タンポンやコンドームを入れたままそのまま放置し膣内に異物が入っている場合、かゆみがあり強い悪臭があるおりものが出ます。また、免疫力低下による雑菌の増殖が見られます。

 

 

おりものが気になってもゴシゴシ洗いすぎるのは逆効果です。洗いすぎると腟の中を守っている善玉菌まで洗い流してしまい、かえって悪玉菌が増加し雑菌の繁殖がしやすい環境になります。

おりものが気になった場合は自己判断をせず、まずは、きちんと病院に行くことをおすすめします。

 

減らすことができないおりものは布ナプキンで快適に

「おりものの気持ち悪い感じをどうにかしたい」「下着を汚したくない」という気持ちから、おりものシートを使用する人が多いですが、それが原因で肌荒れを起こしてしまう人も多くいます。肌が弱くておりものシートを使用できない方は、コットン素材でできた布ナプキンがおすすめです。普段の下着を着けているように違和感なく下着汚れを防ぐだけでなく、通気性が良いので、気になるおりもののニオイも軽減してくれます。

おりものシートを紙から布にするメリット

紙ナプキンの場合は、吸収体がおりものを吸い込んでしまい色がわからなかったり、ニオイ付きおりものシートでニオイの変化を見逃したり、ムレたニオイで正しくニオイを把握できないことがあります。

布ナプキンならおりものの変化に気づきやすく、通気性が良いのでムレたニオイではなく、おりもの本来のニオイを知ることができます。布ナプキンを洗うときに、自分の変化を再度しっかりと見つめることができるのも布ナプキンの良いところです。

身体の調子やストレスが表れやすいおりものは、自分の体調を知る一つのバロメーターにもなります。小さい変化を見逃さず、心と体のバランスが整った規則正しい生活でおりものの異常を防止しましょう。