第32回 外陰部のしこりと考えられる症状について

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【外陰部にしこりが生じる症状は多数あります】

外陰部におきるトラブルには「かゆみ」~「がん」まで幅広くありますが、日常的に頻繁に目にする部位ではないため、気づきにくい場合もあります。

 

多いトラブルはかゆみですが、ひどくなってしこりなどが出来たりすると、場合によっては重い症状の病気だったという事もあります。

 

外陰部にしこりが出来た場合、考えられる症状は

①バルトリン腺膿瘍

②尖圭コンジローマ

③外陰脂肪腫

④毛嚢炎

⑤外陰がん

などが考えられます。

 

①~④に関しては、外科手術やレーザー手術などで治療が可能ですが、外陰がんの場合は症状によって治療の仕方が変わってきます。

 

特に、外陰がんは広範囲での外陰摘出の手術が行われ、場合によってはリンパ節の摘出が行われる場合もあります。外陰部の回りはリンパ管が多いので、周囲のリンパ節への転移が早く、症状がひどくなれば、周囲のリンパ節、骨盤のリンパ節を切除する必要も出てきますし、膀胱や直腸に浸潤している場合はこれらの臓器の摘出をすることもあります。

 

外陰がんは一見、上記の①~④の症状に似ていて、気づきにくいのが特徴です。

 

【外陰がんの症状・特徴について】

症状の初期症状としては

①外陰部のしこりを感じる

②進行するとかゆみや灼熱感を感じる

③ただれて潰瘍ができる

という症状がでます。

こらが、悪化して、腫瘍が大きくなり、潰瘍ができますと、分泌物や出血が見られるようになります。

 

この潰瘍に尿や便が触れると激痛を感じるともいわれています。

 

発症は50歳以上の女性がほとんどだとされています。頻度としては婦人科がんの3~4%の発症割合と言われています。

 

比較的、稀な症状ではありますが、外陰がんになりやすい人は以下の特徴があると言われています。

①尖圭コンジローマかかったことがある人

②外陰部に炎症性疾患がある人

 

 

【注意点】

外陰がんになりますと、外陰部にリンパ管が多くあるため周囲のリンパ管への移転が早いこと。そして、初期段階では、ほかの外陰部のトラブルの発症の症状と似ているところがあり、早期発見がしづらいこと。また、外陰部という場所柄人に見せることに抵抗感がある人が多く、なおさら早期発見が困難になります。

 

元々、外陰部のトラブル自体をそのままにしておくのもリスクがあるため、外陰部にしころが生じた場合は、最悪の場合、がんもありうると思い、早い段階で病院で診てもらうようにしましょう。