第20回 子宮腟部びらんについて

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子宮腟部びらんという症状。一見すると何かの病気の様な感じも受けますが、実は病気ではありません。なので、子宮腟部びらんと診断されたとしてもそれは病気ではないので治療の対象にはならない事がほとんどです。

 

実は、子宮腟部びらんは成熟女性の7割~8割近くの方がなっていると言われています。

 

では、子宮腟部びらんとはどういうものなのでしょうか?

 

【子宮腟部びらんとは?】

子宮頚部の粘膜部分が子宮口より外側に外反しているためびらんのように赤く見えるため子宮腟部びらんと呼ばれています。

通常「びらん」とは「ただれ」を意味するのですが、この子宮腟部びらんの場合は、病的にただれているのではなく、ただれているように見えるので「びらん」と呼んでいるわけです。

 

【子宮腟部びらんの原因】

子宮腟部びらんの原因は主に女性の生理的変化に生じておこることが多いと言えます。

生理がある女性のほとんどはエストロゲンの影響を受け、子宮腟部が膨らんで内側の上皮が外側にめくれてきます。

このめくれてくる部分には毛細血管が目立ち赤くただれているように見えるのです。

従って、冒頭でも申しましたが、生理のある女性では約7割~8割、大半の方がこの症状になります。

 

また、子宮腟部びらんは生理的な原因から起きるものですが、女性ホルモンが減少していく閉経期には女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少していくので、それとともにびらん自体も小さく目立たなくなります。

 

【子宮腟部びらんの症状】

子宮腟部びらんであると言われても、子宮腟部びらんの方の大半が自覚症状が無いことが多いです。

特に、これ自体が病気ではないので、子宮腟部びらんだから即座に治療が必要という訳でもありません。

ただし、分泌物を出すびらん部分の面積が大きいため、おりものが多い、黄色いなどの症状がある方もいらっしゃいます。

 

また、びらんの部分は感染や刺激に弱いため、性行為の時に痛みがあったり、出血がおこったりすることがあります。

この様な場合は、きちんとお医者様に診断してもらうようにしましょう。

 

【子宮腟部びらんの治療】

通常であれば治療をしなくても問題はありません。しかし、前述のように、性行為の時に痛みがあったり、不正出血が続く場合は腟内を洗浄し、抗生物質を投与したり、清潔に保つという治療をすることがあります。

また、びらん自体が大きい、症状がひどい場合はレーザー治療などで切除する治療もすることがあります。

 

【子宮腟部びらんで気を付ける事】

特に自覚症状が無い場合、そんなに注意する必要が無い子宮腟部びらんですが、とはいえ、びらんになっている部分は、子宮頸管であり、びらんは初期の子宮頸がんと肉眼的に似ている為、定期的に子宮頚がんの診断をするように心掛けましょう。