第13回 カンジダ腟炎で気を付ける事

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おりもの異常を起こす病気の中で最もポピュラーな感染症、「カンジダ膣炎」(膣カンジダ症)があります。

「感染症」と言っても、「性感染症」(いわゆる「性病」)とは異なり、性行為が全くなくても発症するのが特徴です。

 

カンジダ腟炎は膣内の常在菌である「カンジダ」という真菌=カビが異常に増えることによって起きます。要するに、もとから自分が持っている弱い雑菌が増えすぎてしまっただけの状態。なので、性交経験のない人でもカンジダ膣炎になることがあります。

 

カンジダの真菌は体調不良・ストレス・抗生物質の服用などで免疫力が低下した時に増殖します。

 

また、主な症状としては

外陰部のかゆみ、腫れ、痛み、おりものの増加などで、ひどくなると猛烈なかゆみで睡眠障害を起こしたり、掻きむしって痛みを感じたりなど日常生活に支障をきたすこともあります。

 

 

特に気を付けないといけないのは妊娠中の方です。

 

その理由として

①妊娠期間はカンジダ膣炎を発症しやすい時期

②妊娠中は抵抗力が低くなりやすい状態である

③ホルモンバランスの変化により膣内が酸性からアルカリ性に傾くため、カンジダ真菌が増殖しやすくなる

などが挙げられます。

 

カンジダ膣炎にかかったまま出産してしまうと、赤ちゃんが産道を通る時に感染しカンジダ皮膚炎を起こす可能性があります。

 

妊娠中のカンジダ膣炎が胎内の赤ちゃんに直接感染することはありません。感染するときは出産のときに、赤ちゃんが産道を通るときに、カンジダ膣炎になっているところを通った場合に感染する可能性が高くなります。

ですから、出産までに完治していれば、赤ちゃんに影響はないと考えていいでしょう。

 

 

とはいえ、カンジダ膣炎は普通に人間が持っている菌の繁殖で引き起こされ、また、特に妊娠中はカンジダ膣炎になりやすい時期でもあるため、注意が必要です。感染したかな?と思ったら早めの対処をして早期の完治に努めましょう。

 

 

冒頭にも申し上げたように、カンジダ膣炎になった場合、おりものに変化が出ますので、おりものの変化に気を付けるようにするとよいでしょう。

 

カンジダ膣炎になった場合、おりものに出る変化は

カッテージチーズのようにポロポロしていて、酒粕のような粒が混ざったり、また量も増えます。

 

このような兆候が見られたらカンジダ膣炎の感染を疑い、病院で治療をしてもらいましょう。

 

普段から清潔にしたり、弱酸性を保つようにケアすることである程度の予防もすることはできますが、感染をしたら、生まれてくる赤ちゃんのためにも、自分や市販などの薬で自己治療をするのではなく、専門医にきちんと診てもらい治していきましょう。