第33回 会陰ケアについて

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◆会陰裂傷・会陰切開について

会陰(えいん)とは、膣と肛門の間の部分のことを言います。

出産の際はこの部分が伸びて出口が広がりますが、分娩時にこの会陰部が十分に伸びない場合には、ここが切れたり(会陰裂傷)、または、はさみで切って広げてあげます(会陰切開)。

最近では、これを避けるための予防として注目を集めているのが、会陰マッサージです。

 

出口が小さいとお産が長引きます。胎児の頭や肩で腟を傷つけられることが少なくなるため、胎児の頭が腟から出る直前に切開することで、胎児はスムーズに通過できます。

赤ちゃんの命のために必要なこととはいえ、デリケートな部分のことだけに、不安になる方も多いと思います。

また、会陰裂傷や会陰切開をすると、産後も「座れない」「トイレでしみる」などという苦労話を聞くこともあります。

 

できることなら、会陰を切らず、赤ちゃんを出産したいですね。

 

◆いつから始めればいいのか

会陰マッサージは妊娠後期の28週目ごろから始めるのが一般的とされますが、必ずこの週から始めるという決まったものはありません。主治医の先生や助産師さんと十分に相談し時期を決めるのが良いでしょう。

週2,3回、短時間触れてみることから、ゆっくり始めていきましょう。

 

◆マッサージのやり方

1 手は清潔に、爪は短く切っておきましょう。

2 会陰の周囲をUの字を描くように

指1~2本にマッサージオイル(植物性のピュアオイル:カレンデュラオイル、グレープシードオイル、ホホバオイルなど)をつけて、膣の周囲をUの字を描くようにマッサージ.

時計で言うと、体の前面(おへそ側)を12時として、3時から9時の方向へそっと押してあげます。

3 会陰と肛門の間をくるくる円を描くように

会陰と肛門の間を真横にマッサージしましょう。その際、細かくクルクルと円を描くように手を動かすのが効果的です。

この2つのマッサージを交互に、時間にして2~5分ほど、週に2~3回実施すれば十分です。マッサージを毎日すればするほど会陰部分が柔らかくなるというわけではないので、無理のないペースで適度にマッサージを続けることが大切です。マッサージをするタイミングは入浴中か入浴直後がおすすめです。お風呂上りの方が、体が暖まっているのでオイルの浸透が高まります。

会陰マッサージが終わった後はそのままにしておいて問題はありませんが、オイルの感触が気持ち悪いと感じるなら拭きとってもかまいません。ただ、拭き取るよりもおりものシートなどを当てておくとオイルが時間をかけて浸透して効果が高まるのでおすすめです。コットンを使用した場合は、使用したコットンをおりものシートなどに乗せてオイル湿布をしても効果があります。

 

🔶使用するもの

会陰ケア・会陰マッサージをする際は、オイルを使うことを進めている人も多いですが、オイル以外にもマッサージに向いている、ジェルやゼリーなど、保湿力があり、伸びが良く、滑りの良いものでもよいです。

ただし、デリケートゾーンに使用するものなので、デリケートゾーンに使用しても安心な、お肌に優しいものを使用するようにしましょう。