第3回 おりものと体調の関係


【おりものとは?】

デリケートゾーンに関する悩みの中でも、おりもので悩んでいる女性も多いようです。

そもそも、おりものとは何なのでしょう?

 

おりものは

・子宮内膜の分泌物

・子宮頚管の分泌物

・膣壁からの分泌物

・古い細胞などが集まった粘液

・バルトリン腺や皮脂腺、汗腺からの分泌物

です。

 

おりものは女性であれば誰にでもあるものです。

名前の由来は、女性の体から“おりてくるもの”という意味です。

 

女性には無くてはならないのがおりものです。

 

 

おりものがあるのは

・自浄作用のため

→細菌が膣から体内に入ってくるのを防ぐためにあります。

 

・受精の手助けのため

→排卵期において受精の手助けをするためにもあります。

 

 

ただし、おりものは女性の体調によって量や色、臭いが変わります。ですから、おりものは女性の体調を表すパロメーターの一つであるともいえます。

 

【おりものに変化が見られるとき】

  • 女性ホルモンの分泌で変化

おりものの分泌は女性ホルモンの影響を受けると言われています。

女性の体は女性ホルモンの影響を受け一定の周期で変化します。

女性に生理があるのと同じで、おりものにも周期があります。

卵巣から分泌されます女性ホルモンには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類があります。      おりものの量はこのうち、エストロゲンの量にほぼ比例すると言われています。

また、おりものの状態(粘性や色や臭いなど)はプロゲステロンの方に影響を受けると言われています。

-卵胞期前半-

・生理直後は残った経血とおりもので茶色っぽい状態

・量は少なめ

・さらっとした状態

 

-卵胞期後半~排卵期-

・排卵期に向けておりものの量が増加

・排卵期の約2~3日でおりものの量がピーク

・透明でとろみのある水の状態

・臭いは強くない

 

-黄体期-

・量は次第に減少

・ドロっとした粘性

・白濁した状態

 

-生理前-

・次第に量が増加

・臭いも強くなり始める

・ドロっとした白濁した粘性

・生理の数日前から経血が混じることも

 

  • 年齢による変化

-初潮~10代-

・徐々におりものの量が増え始める時期

・女性ホルモンの分泌が不安定の時期なため、おりものの量も増えたり減ったりする

 

-20代-

・女性ホルモンの分泌が活発でおりものの量が一番多くなる時期

・子宮頚管やバルトリン腺からの分泌が活発になる

・おりものの周期も安定する

 

-30代-

・20代に続き安定する時期

・妊娠をするとさらにおりものの量は増加

・40代に向けて徐々に減少傾向になる

 

-40代-

・おりものの量が減少していく時期

・併せて、卵胞ホルモンや黄体ホルモンも減少していく時期

 

-50代~閉経後-

・量がぐっとへります

・閉経後2~3年後のは女性ホルモンはほとんど分泌されなくなる

 

  • ストレスなどで変化

ストレスなどで卵巣機能が低下した場合、女性ホルモンの分泌も変化します。その結果おりものの量にも影響を与える事があります。

 

  • 病気などで変化

量だけでなく、色や臭いに変化がある場合は、自浄作用が正常に機能せず、なんらかの病気にかかっていることも考えられます。

この場合は、早めにドクターに診ていただくようにしましょう。

 

【日常の生活で気をつける事】

まずは、デリケートゾーンをキレイに保つことです。

ですが、神経質に清潔にしすぎて膣内の自浄作用をつかさどる常在菌まで減らしてしまったり、粘膜部分に傷をつけない事が肝心です。

 

また、膣内は常在菌が活躍し、他の細菌が膣内から体内に入り込まないように弱酸性(pH4.5~5.03.8から4.5)に保たれています。

 

ケアをするときは弱酸性のものでできるだけケアをし、乾燥させない事をおススメします。

 

保湿をしていると、保水力が高まり、お肌のバリア機能も回復します。逆に乾燥している肌ですと、バリア機能が弱まり、ストレスなどにも弱くなります。また、バリア機能が低下すると細菌などの影響も受けやすくなるので注意が必要です。

 

それから、ムレていると雑菌が繁殖しやすくなりますので、通気性の良い下着、締めつけの少ない下着をつけるように心がけましょう。

 

おりものシートや生理用ナプキンをこまめに変えることも、デリケートゾーンを清潔に保つ一つの方法です。

 

 

【過剰に意識しないこと】

冒頭にも申し上げましたが、おりものは女性には必要なものです。また、体調の変化、女性ホルモンの分泌バランス、生理の周期などでおりものの量や状態が変わります。

 

量が多い、不快などで過剰に意識しすぎないこと。

 

女性のホルモンバランスの周期をきちんと頭に入れてどういう状況は正常な範囲だということを入れておきましょう。

 

また、臭いや色が変わった時は、体が発する何かしらのサイン。

 

どこかに異常があるのではということもありますので、そういう時は、速やかに専門家のドクターの診察を受けましょう。

 

おりものは女性にとって必要不可欠のもの。また、おりものの異変は体が発するサイン。

 

正しい知識を身につけ、上手におりものと付き合っていけるようにしていただきたいと思います。